にゃいこのコンテンツの海を漂うブログ

コンテンツの感想等を書きなぐるブログです。嗜好が偏り気味です(BL多め)ので注意ください。

これは若い友情か同性愛か…? ゲーム「Life is Strange」

**注意**

 ゲーム「Life is Strange」のネタバレを盛大に含むため、ご注意ください!!

 

 元々重度ゲーマーだったのですが、社会との折り合いという大人の事情により、可処分時間が減少したため、あまりゲームをできていませんでしたが…。

 

 久々に、ゲームを途中に挫折せずに全クリしました。多少の不満はあるものの(後述)非常に面白く引き込まれるゲームでした。
 その名も「Life is Strange」。洋ゲーですね。日本の版元はスクエニです。

 

 

 

 

以下、Wikipediaより引用。

アメリカ・オレゴン州の架空の田舎街「アルカディア・ベイ」を舞台に、時間を巻き戻せる能力が発現した女子学生・マックスの青春を描く。
時間を巻き戻して過去をやり直すことで、短期的にはより良い未来になったように思えても、長期的には「予期不可能な大変化」が生じる場合もある、というカオス理論の一つ『バタフライ効果』("一匹の蝶の羽ばたきが将来、遠くで竜巻を引き起こすか?")をテーマとしている。

 

 というように、突然時間を巻き戻す能力を持った主人公、女子高校生のマックスを動かして話を進めていくアクションアドベンチャーバタフライ効果というと、まさにそれをテーマにしたバタフライ・エフェクトという映画がありましたね。ドニー・ダーコも似たような題材を扱っていた気がしますが記憶がうろ覚えです。

 

 アクションはわずかに要素があるのみで、メインは謎解き、上手くマックスの言動を選択して、失敗したら巻き戻してまたやり直して…ってな感じです。
 ゲームの演出とか、アメリカのハイスクールが舞台となっているところとか、海外ドラマを見ているような感覚です。で、先が気になりまくって、どんどん進めてしまって廃人となってしまうというゲームです(注:私の場合)。ボリュームはそんなにないので、しっかりやっても15時間〜くらいで終わるでしょうか?

 

 で、ストーリーは青春+サスペンス・ミステリーですね。ストーリーのメインテーマは主人公マックスと親友クロエの友情。基本的にマックスがクロエを救うために手に入れた能力を使ってああだこうだ頑張るのが本筋です。
 でも、個人的になんでマックスがそこまでクロエに入れ込むのか、今一分かりませんでした。謎です。やや内弁慶というか引っ込み思案なマックスが奔放なクロエに自分にないものを見て惹かれるのは分かるのですが。このクロエ、やや自己中心で未熟なところがあります。
 

 父を事故で亡くし、グレるのは仕方ないかもしれませんが、自分が不幸なのは周りのせいだというスタンスで周りを振り回します。

 

 一見強そうに見えるクロエですが、その実かなり繊細で脆い心を抱えているのです。対照的に、一見大人しそうに見えるマックスは(主人公補正もありますが)、強い心の持ち主でその強さではなく優しさ(や手に入れた能力)でクロエを始めとする人々を救います。

 

 このゲームの面白いのは、誰もが救われるようなハッピーエンドがなく、何かを救えば何かを犠牲にするような仕組みになっているところです。とても、リアルというか。

 でも人生って、そういうものかも。何かを得るためには何かを犠牲にしなければならないことが多い。
 

 そして、自分の選択で自分の人生が、そして周りの人間の人生が変わってしまう。このゲームでは、マックスの能力によって、自身のちょっとした選択が世界を大きく変えることがわかるようになっています。
 

 私たちはマックスのような能力を持っていないので、自分の選択で世界がどう変わるかは究極的には全て結果論になってしまうのですが、私たち1人1人の選択が私たちの人生や周りの人間、そして世界を変える、それは現実でも全く同じことなのです。
 私たち1人1人の選択が私たちの世界を構築している。
 正に「Life is Strange」ですね。

 

 最後に、マックス、つまりプレイヤーは街(そして街の人々)かクロエ1人を救うかの選択を迫られることになります。
 私がプレイした時点では見事に世界のプレイヤーの選択はほぼ2分していました。街を救う方がやや多かったかな。
 最後の選択でクロエが親友という立場であることが、上手いなあと。これが家族とか恋人だったら、ここまでプレイヤーの選択は2分しなかったでしょう。

 

 そんで、私は街を救いました。
 だって、前述のように今一マックスのクロエへの入れ込みに感情移入できなかったから。正直、マックスのクロエへの入れ込みはちょっと普通ではなくて、本当に大切な親友なんだと言われたらそうなんですかと言わざるを得ないのですが。

 

 自分は友人にここまで入れ込んだ経験がないし、ゲーム中クロエにキスするなんて選択肢も出てきて、ちょっと同性愛に近いような親密さも感じさせていたので、いや同性愛感情は抱いたことないから分からないや……と。それに元々の世界というか運命としてはクロエは助からない運命だった。その通りに戻しただけといえば、悲しいですがそれだけなのです。
  
 それより、マックスへ一途な想いを寄せる童貞っぽいオタク男子ウォーレンとのフラグをもっと回収してよ!! と思っていました。映画に行くシーンないんかい?? と。完全に個人的好みです。
 製作者は男性のようですが、女性の友情を変に美化してそれに萌えてるんじゃないの? 百合萌えじゃないの? とか完全に穿った考えもしてましたからね。ひねくれた人間です。

 

 異常者ジェファーソンは女性の無垢さを至上として、薬を盛って意識朦朧の女子の写真を撮り(特に脱がせたりはしていないし、それ以外の暴行は加えていない様子)満足していましたが、女性に対して無垢さを求めて人間臭さを排除しているのはなんか製作者のマックスへ対する、及びマックスとクロエの関係に対する視線と少し被りました。
 

 人間臭さの0な聖母のような理想の(都合のいい)女性をつい描いてしまうのは男性クリエイターのやりがちなことなので。逆もまた然りかもしれませんが。

 

*このゲームは音楽がとても良いです。映画もゲームもアニメも、音楽はマジ重要ですね。

*最後にキャラクターについて一言。

マックス
 写真のセンスがあるものの内向的で、でも自撮りが好きという自意識を拗らせた18歳。

 

クロエ
 父親の死亡事故などでグレた19歳。青い髪とパンクファッション、言葉も荒めでカッコ良いのだが肝心なところでは大抵日和ることが年相応な感じである。

 

レイチェル
 人気者の美人らしいが、彼女に関しては風呂敷を広げておいて結局回収されなかった。運が悪かった、それ以外に何と言えばいいのか。レイチェルとは何だったのか。

 

ネイサン
 絵に描いたような金髪性格極悪金持ちイケメン二世である。精神不安定で未熟な19歳。とんだかませ犬である。ネイサンとは何だったのか。

 

ヴィクトリア
 絵に描いたような金髪意地悪金持ち美人である。18歳。アメリカのティーンドラマには92%位の確率でこういうキャラが出てくる。しかしショートは珍しい。根はいい奴であるようだが、彼女の悪質な意地悪は正当化してはいけない。

 

ケイト
 18歳。髪型のせいで何だか老けて見える。

 

ウォーレン
 マックスに恋する童貞(推定)男子。絵に描いたようなサブカルオタクで理系。成績は優秀。マックス大好きオーラを隠すことができない16歳。可愛い。

 

ジェファソン
 イケメンカメラマン。変態である。

 

デイビット
 髭が濃い警備員。仕事熱心。ジェファソンとはとても相性が悪そうである。

 

フランク
 フランクとは何だったのか。チンピラだけど犬は大切にするというテンプレ。というかこいつが薬売らなかったらレイチェルは助かって……