Looking Season2 ep6「Looking for Gordon Freeman(ゴードン・フリーマンを探して)」 徒然感想〜迷走するパトリックを見て我が身を振り返れ〜
突然Season2のEp6の感想からってなんだそりゃ、って感じなのですが、リアタイで観ている関係です(開き直り)。完全自己満、米ドラマ「Looking」の感想です。サンフランシスコに住むゲイの日常系ドラマです。
*このBlu-ray欲しい。
今回は、ゲイ界のBoyNextDoorことパトリックくんが、愉快なゲイを目指し(ナニそれ??)ハロウィンパーティーを開催するが、色々と上手くいかない話。
パトリックの自業自得な部分もあるものの・・・中々見てると切ないです。空と君の間に冷たい雨が降る、「家なき子」並に切なくなってきます。駄目な時って何やっても駄目だったりする、そう、あの感じ。
パーティーコーディネートのセンスが、そもそもお洒落的センスが、壊滅的になかったようで空回り。マニアック過ぎて誰も自分の仮装が誰なのか気付いてくれない・・・(パトリックくんの仮装は「ゴードン・フリーマン」・・・「ハーフライフ」というゲームの主人公らしい。知らんがな)。
パーティーに来た元彼リッチーとその新恋人が気になるあまり(また、そもそもそんな好みではなかったのか)、自分にアプローチして来た男性(「ロード・オブ・ザ・リング」 レゴラス仮装の人なので、以下「レゴラス」とする。)には平気でそっけない態度を取るパトリック。
そのくせ、イチャイチャするリッチー&新恋人や周りのカップルを見て孤独感を募らせ、突然レゴラスにキスしようとして、「俺は余り物かよ!!」みたいにキレられる。
そりゃね、あんた、沈着冷静な弓の名手レゴラス(違う)もキレるわって感じではあるんですが。
いやいや・・・ほんと似たようなこと、やってしまう人は結構いるのではないでしょうか。
パトリックは、ゲイの世界でも、モテない訳ではないと思われるんですよね。優しいラテン系リッチーにもアプローチされて付き合い始めてるし、セクハライングリッシュ上司ケヴィンも恋人がいながらパトリックに惹かれてしまい、パーティーでもレゴラスに気に入られている。
でも、恋愛が長続きせず、どうも上手くいかない。
見た目はいいけど、悪い人間はないんだけど、ちょっと自己中心的なんですかね・・・。それで神経質かつ色々とコンプレックスもありそうで。恋愛が長続きしないコンプレックスとか、あまり器用でない自分へのコンプレックスとか、ボトムに対する嫌悪感?とか。それで大抵自分のことしか見えていなくて、他人のことはあんまり見えていない。他人の目は結構気にしてるけどね。
素直でちょっと天然で可愛いんですけどね。
こういう人沢山いますよね。いや、ほんと自分含め・・・。悪意なく他人を傷付けて、傷付けたことに気が付かないタイプ。
遂には酔った勢いでおかしなスピーチを始めて、観衆の中にいたケヴィンと彼氏ジョンの前でケヴィンと自分の関係(職場でハッスル(古い?)してたこと)をばらしそうになって、慌てたアグスティンやドムに止められる。
なんかもう・・・この恥ずかしい感じがリアルで、笑えないというか・・・。ある程度不器用な人間であれば皆パトリックに自分を重ねて、苦虫噛み潰したような半笑い顔になってしまうのでは。
一番かわいそうなのはレゴラスじゃないかって説もありますけど。
ていうか、パトリック、レゴラスに対して「ゼルダの伝説のリンク?」ってあんた(その前のエディーとアグスティンのやり取り聞いてないんかい)、本当にゲーオタなんですね・・・。